付加価値

2020年09月11日

新政権の中小企業政策

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こちらの記事は9月6日の日経新聞からです。自民党の総裁選で最有力候補の菅義偉官房長官が中小企業の再編を促す政策を公約に掲げております。

付加価値(限界利益)は売上から変動費を引いたのが付加価値です。付加価値を社内の人数で割った数値が一人当たりの付加価値となります。

中小企業は大業に比べて労働生産性(付加価値)が低くそれが原因で大企業と格差が広がる要因となっております。数値的には一人当たりの付加価値は大企業平均585万円、中規模企業平均326万円、小規模企業平均174万円となっております。付加価値が低ければ給与や賞与、生産性向上に向けた人材投資や設備投資にお金が回らずに益々格差が広がります。

当社においては昨年の一人当たりの付加価値は大企業平均以上の付加価値ですが社員さんの給与や福利厚生を考えた場合にもっと上げて行きたいです。

菅氏はここに目を付けて中小企業を統合させて人数や設備を充実させて生産力を上げれば働く人の所得が上がり、消費が拡大するのを期待しての政策です。中小企業の統合は新型コロナウイルス発生前から国は推し進める予定した。コロナ発生後経営が危機的になった中小企業が多くありましたが無利子無担保の借入金、持続化給付金、家賃補助、雇用調整助成金などで  一息ついた会社も多く中企業統合を政策の柱にするようです。この統合政策は一気に進むものではないですが金融機関や中小企業基盤整備機構などと連携をして、M&Aなどを頻繁に行うように税制や金利の優遇策を打ち出して行くと思います。
 

会社経営には環境が2種類あります。「内部環境」と「外部環境」です。外部環境は社内の努力以外に「景気」「政策」などによって影響を受ける事です。今回の政策はまさにその外部環境の変化です。菅氏が総理総裁就任後どのように政策を推し進めて、当社がどのように対応すれば良いか判断をして行きます。

  このニュースは今後度々出ると思うのでブログを読んだ皆さんも注目をしてください。

当社でも付加価値を上げていく為に今期より変動損益計算書を社内公開するようにしています。
   浸透までには時間がかかりますがスタートすることが重要です。

強靭な経営体質は外部環境の変化も社内で共有出来るか。

  もう少し外に出て色々な経営者とリアルで話す機会も欲しいですね。
  
   構造改革という名のもとに中小企業も時代の変化に対応しないといけないです。

  飲み込まれずに、飲み込んでいく経営者の姿勢が問われます。

 
 



yosidadenkou at 16:44|PermalinkComments(0)

2020年05月26日

固定費を確保しよう

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も昨日解除になりました。徐々に経済も再開されますが通常のように戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。

当社も今月末で決算となり来季に向けて経営指針書つくりの真っ最中です。
来期のスローガンを決め行動目標を作っていきます。

最近会社のお金を考えたときに「固定費の確保」が財務安定、黒字経営を継続するのに重要だと改めて学んでおります。(まあ当たり前のことですが)

固定費には
1.人件費 
2.家賃などの賃借料 
3.福利厚生費 
4.リース代 
5.保険代 
6.税理士社労士の顧問料 
7.退職金 
8.確定拠出年金の会社負担分
9.借入金の利息
10.その他
などがあげられます

新型コロナウイルス発生後感染対策 各社資金繰りに動く中私はまず。
1.会社の現金(普通預金 定期預金)がいくらあるか再度確認
2.固定費が一年間いくらかかるか再度試算
3.緊急の借り入れが必要か判断
4.借り入れをする場合は繰り上げ返済が可能な借入金
と順番を決めて動きました。

企業は売り上げから変動費(材料費 外注費 燃料費 仕掛金の差異)を引いて固定費に当てます。
固定費から出た利益で賞与を払い、法人税を払い借入金を返済します。

毎月の固定費が確保出来るかが永続的に発展できるかのカギです。

工事会社の場合は売り上げのなかに必ず変動費が含まれます。この変動費で利益を大きくするレバレッジをかけれるかが重要です。現場内でコストダウンも図り工具や段取りをよくして生産性を上げるなど、やる事はたくさんありますが一つ一つ解決する積み重ねで大きな成果が生まれます。

一人で作業をするより数人で作業をする方が出来高か大きいです。
社内で出来ないことを外部に委託をして施工してもらえれば出来高は上がります。
受注現場で支給の材料を減らせば1件当たりの受注高は上がります。

顧客にいかに高い価値を与える事が出来るかで価格は決まります。
今後競合他社の研究も怠らず弱みを克服して価値に変える企業つくりをして行きます。

外出を控える中考えたり調べたりする時間が増えて計画を立てやすく社内に解りやすく説明することが出来そうです。

あーでも出かけてないから経済を回してはないなあ。自分の支払いは相手の所得です。これも忘れずに自分だけが良ければいいという考え方にならないようにします。

それではまた。
 


yosidadenkou at 10:43|PermalinkComments(0)

2014年02月14日

中小企業問題全国研究集会

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2月13日14日と中小企業家同友会全国協議会主催の中小企業問題全国研究集会参加の
為、広島まで行ってきました。

広島に行ったのは、高校の修学旅行以来です。

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今回の分科会は付加価値をテーマにした分科会に参加しました。

イトマン株式市場代表取締役伊藤氏の報告です。

イトマンさんはトイレットペーパーを製造してる会社で、
家庭用ではなく、法人向けに特化して販売戦略を建てていて、
通常の小売り価格より高い単価で、納品をして高い業績を出しているそうです。

法人向けに売る戦略としては

法人ビルの古紙を無料で引き取る

その古紙を元にトイレットペーパーを制作して、そこの法人に買って
貰う戦略を建てているそうです。

これにより、顧客側も古紙の無料引取りとISOに代表される環境問題対応も、
スムーズにできるなどメリットがかなりあるようです。

商品は問屋を通じて納品するのが殆どなので、問屋も高い商品を
売りたいのが本音なので、

経済戦略、事業戦略の中から、新分野に挑む見極めも行うとの事でした。

又トイレットペーパーを作る技術を応用した新商品開発も
行っており新分野に挑む条件としては

新分野でNo.1になれる可能性が高い

10億円以下の市場

今後成長が見込める

この条件と理念、戦略を照らし合わせて商品開発を
行っているそうです。

又新商品のアイデアは社内から沢山出てくる社風も
強みの一つだそうです。

グループ討論では、他県異業種の方から付加価値の考えを聞けて
参考になりました。

新しい意見が出てくる社風作りと大手では参入出来ないマーケットの
見極めが重要になります。

当社も付加価値をどう作って行くかが、最重要課題と考えており、
市場創造以外にもいかに付加価値を上げる工事が出来るか、
考えていきたいです。

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懇親会ではアトラクションがないぶん、交流が多く出来ました。

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懇親会ご広島市内で2次会に行き、広島同友会青年部で誠電気設備工事株式会社の
川村社長と再開しました。

島根での青全交で分科会で同じグループで、川村さんはグループ長でした。

電気屋同士で近況報告をしながら盛り上がりました。

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午前中は全体会です。同友会型企業作りについて事例を聞きながら、
学んで行きました。

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全体会終了後に昼食で寄ったお好み焼きです。

本場なので納得の味でしたよ。

設営担当の広島同友会の皆様お世話になりました。

留守中の社員さん、学びに行かせて貰いありがとうございます。










yosidadenkou at 14:53|PermalinkComments(0)

2013年12月31日

今年一年お世話になりました。

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吉田電工は12月28日大掃除をして、仕事納めでした。

現場の都合で30日も出勤して貰った社員さんもいます。
休日の所出て貰いありがとうございます。

今年一年、社員さん、協力会社さん、電材屋さんなどの仕入れ先さん、お客様には
大変お世話になりました。

2013年は年度末繁忙期で、売り上げも過去最高となり新卒採用と中途採用も
行いましたが、退職者も出すなど経営として反省が多い一年でした。

会社として、組織化よりも風通しのいい社風作りの方に力を入れ、
中堅社員さんが若い社員をどう育てるか、自主的な意見が大分出て来ました。

自分としても、「社員は納得して行動した時に、最大限の力を発揮する」
そのロジックで、対話から結果出そうと考えましたが、そこが出来てきたので、
急がずやって行きたいです。

自分としては、社長として以外にも同友会、スモールサンゼミ、倫理法人会、
電気工事組合青年部、TーSTYLE倶楽部など、自社経営に直結出来るには
どのような学と実践が必要か活動しながら考えた一年でした。

学びも多い一年だったので、2014年はそれを一つでも具現化出来る
一年にしたいです。

来年以降で考えてる事で最重要課題は、「付加価値の創造」です。

アベノミクスや東京オリンピックの影響で、受注が増える可能性と
2014年4月以降の消費税増税による受注減とのきりもみが続くかと
思います。

そこで重要なのが、「何故吉田電工が選ばれるか?」を
社員とどのように共有出来るかです。

付加価値をどのように付けて、無理ない受注で社員のワークライフバランスを
どのように取れるかを、ひとつひとつ実践していきたいです。

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28日大掃除終了後行った忘年会です。社員さん以外に協力業者さん、電材屋担当者さんなどにも
来て頂き、自身の「経営者の責任」を実感した忘年会でした。
人を生かす経営でも書いてる文章があります。

「経営者である以上、時代の変化に対応して経営を維持発展させる責任があります。」

自分自身同友会で学んでいる一人として具現化していきたいです。

もうひとつ自分が気に入った、2月福岡開催同友会全国研究集会11分科会
山本千葉代表理事の言葉「やらないで後悔するより、やって反省した方がいい」
そんな2014年に出来ればと思います。

皆様も良いお年をお迎え下さい。





yosidadenkou at 20:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)