シーホークホテル
2013年02月19日
中小企業問題全国研究集会
先週参加して中小企業問題全国研究集会分科会です。
今回は千葉同友会代表理事株式会社ストラクス代表取締役(事業内容リフォーム工事業
山本克己氏の報告でした。
山本氏は創業者でストラクスとはドイツ語で「ずーっと、まっすぐに」という
意味で長く続く会社にしたいと考えて社名を決めたそうです。
16年のサラリーマン生活を経て39歳で独立し独立後サラリーマン時代の
お客様が仕事を発注して貰い、協力会社もそのまま仕事をして貰うなど、
順調な起業だったようです。
そこで生まれた経営理念が「人とひとの懸け橋となり価値ある未来を創造する」です。
建築会社さんは社員さん、協力会社さんとの一体感が一番重要なので
その事が良く解る経営理念だと思います。
受注形態について(元請15%下請け85%)
建築業界での下請けに対する
メリット(営業しなくてもいい、いい仕事をしいてれば仕事が来る)、
デメリット(価格決定権が低い)などの説明。
建設業での共通課題が出されました。
・技術者不足(職人)
・施工管理者不足(現場監督)
・単価の低価
・工賃の上昇
・社会保険未加入協力会社などこれらの問題の対しての取組が報告されます。
技術者、管理者不足に関しては協力会社後継者との勉強会、海外からの技術者受け入れ。
社員の資格取得は自費で講習会参加をして貰い、今回受験予定の社員を社内報や掲示などによる
告知、予備校を参考にした「受験日まであと何日」の貼り出しなどを行う。
受注単価に関してはお客様提案型企業となり、建築だけでなく電気、設備などのワンストップ受注
(引っ越しの請負もした事があるそうです)
・社内でのコミュニケーションでは給与明細に社長コメントなどを入れて、
それにより社員の奥様がそれを見て家族の絆が深まった話、
・協力会社にも社内報を発行して一体感を持たせる。
・ISO取得によるPDCAサイクルの実施。
・新卒育成の為に大手建築会社を退職した人材を雇用して、社員教育を行う。
報告内容は良いと思えばまず実行するその後で修正をしていき、
全体の質を上げていくという自分が参考になる話ばかりでした。
又営業所展開では分社化による社長を育成する試みなどもありました。
分科会全般として、建築業界は斜陽産業かもしれないが、
まずは社長の行動力と社員との対話で道は開ける改めて感じた分科会でした。
(とりあえずやってみよう 板金社長)
山本氏にいつか埼玉でも中小企業建設業界向けに報告をお願いしたいです。
追記 グループ討論では自分のブログから受注に繋がる事例を報告させて
貰いました、いつも読んで頂いてる皆様のおかげです。
改めて感謝申し上げます。