2011年09月28日
建設関連で人手不足が起きてます。
今日の日経新聞の夕刊見出しから紹介します。
記事によると、東日本大震災の影響から被災地ででのガレキ処理や補修などに、
かなりの人数が仕事を行っているので、人手不足が起きてきたようです。
この表は鉄筋工と型枠大工の過不足感を、グラフにした物です。
震災後に不足感が急上昇しているのが、良く解ると思います。
今都内でも大型現場がかなり有り、人手不足が予想された中での、
東日本大地震大震災発生により、これから年度末に向けて人員が
不足していく中、工期に間に合うかなども心配されます。
労務単価も鉄筋工が9%型枠大工が11%と、単価自体も上昇してるので
建築コスト自体も上がる傾向がしばらく続きそうです。
又記事を読んでいくと、福島県や宮城県などは地震で壊れた瓦屋根の補修などが、
「1年から1年半待ち」となっているようです。
又構造的要因として、リーマンショック以降建築業界の単価下落が続き、
給与減による若年層の離職者が増加して、1990年代7万人いた鉄筋工が
4万2千人にとどまるなど(これは建築工法(PC工法)による減少もあります)、
人手不足に拍車はかけそうです。
鉄筋や型枠などの職人さんは、地方から来てる人もかなりいたので、
東北地方の復興工事で地元に残って仕事をしていれば、このような
人手不足が起きるのは、政府も解っていたはずです。
「コンクリートから人へ」の政策により、人手不足の解消に関しては、
2,3年続くと思います。
こういう時にこそ、誰でもいいのではなく「品質と安全、安心な施工」を
心掛ける会社に施主様、ゼネコンさん、サブコンさんは仕事を発注して
欲しいです。
「人がいないからやっつけ仕事でもしょうがない」だけは絶対ないように、
自分も含めて業界の人皆が心掛けて欲しいですね。